南西レコード

結婚式でのエイサーに思うこと

昨日の夜は、うちの青年会がとある結婚式の余興に呼ばれてたので、私も地謡をしてまいりました。
龍角散のおかげで喉の調子もなかなか良かったし、お客さんも盛り上がって楽しかったです。

しかし、エイサーは本来は盂蘭盆のときに祖霊を慰める為の踊りですよね。
本当ならこのような場で踊るべきものではないよなあ、
と、結婚式でエイサーを演舞するたびにちょっと複雑な思いにとらわれます。

実際にお年寄りの方からは「グソー(あの世)の人の為の踊りをなんで結婚式でやるか!?」と、文句を言われることもあります。

でもまあ、エイサーに「遊び」の要素が多分に入ってるのも事実ではあるんですよね。
現在のたいていのエイサーでは念仏歌の部類の曲は『仲順流れ』くらいのもので、残りの曲目はほとんどが遊び歌です。

かつては念仏歌だけだったけど、時の流れとともに遊び歌も巻き込んで発展してきたエイサーの歴史を考えると、「結婚式で場を盛り上げる為の芸能」として機能する現在のエイサーの位置づけも・・・・まあ受け入れられなくもない。かもしれません。
エイサーは、見た目の華やかさや遊びの要素を前面に押し出して発展してきたものでもあります。

そもそも文化ってのは時代に合わせてコロコロと変わっていくものですしね。
エイサーを踊る側も見る側も、本来は念仏踊りである、ってのを頭の隅に置いておいてくれるのであれば、結婚式エイサーもまあアリなのかな、とは思います(そんなのを念頭に置いてる人は既に超少数かもしれないけど)。

しかし、いくら文化は変わるものだと言っても、エイサーが若者の単なる自己満足の為の自己表現の手段として消費されていくのは、あまり好きじゃないです。
たまにそんな状況もありますよね。

祖霊信仰の感覚が年々薄れていく今の沖縄においては、せめて「地域のために踊る」という意識を若者みんなで共有していきたいものです。


それにしても、文化が変わっていくのって誰にも止められないよなー。。
自分自身も変化を遂げてきた文化の恩恵を受けて生きているわけだから、これから変化していく文化に対してどうこう言う資格は初めから無いのかもしれない。
けどそれでも、自分の既知の文化には愛着を持って、これからの変化に対しては慎重に検討を重ねる。
それが文化の枠組みの中でしか生きられない人間の務めなのかもしれませんよね(談)
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by kooheeee | 2010-01-10 02:01 | 文化的な何か

石垣島東海岸の某集落からいろいろお送りします。
by nanseirec
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