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南西レコード

「しまうた」というカテゴライズについて

最近、ブログ名をURLに忠実にさせて「南西レコード」にすれば良かった。とか考えたりしてます。南西茶屋です。

そしたらゆくゆくは本当に南西レコードって名前のレーベルを立ち上げちゃったりして、そこから今まで機会に恵まれなかった民謡・しまうたの歌い手たちを次々と世に送り出したりなんかしちゃったりしたかもしれない。南西茶屋です。

けど、確かにお茶は好きですよ。ええ。別にお茶に詳しいとかではないですけど。いや、むしろ茶のことは人よりわからないです。けど飲むのは本当に大好きです。南西茶屋です。今日も朝から家の三番座で祖母とお茶してました。


さてさて、「しまうた」という言葉についてなんですが。

「島唄」「島歌」「シマウタ」など様々な表記があるけど、私は全部平仮名で書く「しまうた」が気に入ってます。

THE BOOMの『島唄』でこの言葉を知ったという人もいるかもしれませんが、今現在、奄美・沖縄・宮古・八重山の各諸島に伝わる民謡を「しまうた」と呼ぶのはすっかり定着してますね。

で、奄美民謡に親しんでいる方なら常識かもしれませんが、この「しまうた」という言葉、元々は奄美で使われていた言葉なんですね。しかしこれ、沖縄の人には意外と知られていない。かもしれない。
奄美でその言葉に出会ったRBCの上原直彦氏が、沖縄にそれを持ち帰ってきて民謡界に定着させた、という話がありますね。今やもう完全に市民権を得た言葉になっています。

でも確かにあれですよね、少なくとも私は、沖縄の年寄りたちが自分たちの歌を「しまうた」と呼ぶのは聞いたことない。単に「歌」とか「民謡」と呼ぶのはよく聞くけど。
自分たちの村落共同体を「しま」って呼ぶのは奄美も沖縄も一緒なのに、その辺りは不思議です。

一応石垣島のうちの村でも、自分たちの村落共同体のことを「しま」と呼ぶ言葉はあります(現在の日常生活では「村(むら)」という言葉の方がよく使いますが)。

けどうちの村も他の沖縄県内の島々のシマジマと同様、自分たちの歌のことを「しまうた」と呼ぶことはほとんど無いです。これは方言としても現在の日常で使う言葉としても。

だけど、だけどですよ。この「しまうた」という言葉は、人々に「南西諸島のそれぞれの土地に伝わる歌」っていうイメージを連想させるには余りにも便利なのですよ。今のこの時代。『しまんちゅぬ宝』全盛ですから。
だから、このブログではこれから先、八重山や宮古や沖縄の歌を紹介していくことがあっても、記事のカテゴリーは「しまうた」にしときます。便宜的にですね。機能性重視で。

日常生活において八重山の歌を「しまうた」と呼ぶことは、これから先もあんまりしない、と思います。
たまにすることはあるはず。

で、今回の投稿は、ただそのお断りをするだけの内容です。
なんかいつも以上に地味になっちゃいましたね。
by kooheeee | 2009-12-29 23:51 | しまうた

石垣島東海岸の某集落からいろいろお送りします。
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